心霊スポット:釈迦堂口切通し 【釈迦堂口切通し】
■所在地:神奈川県鎌倉市 ■取材日:2002年10月22日 2013年2月5日 ■公開日:2014年月某日


■ここに紹介する「釈迦堂口切通し」を訪れたのは、2002年の頃だろうか。付近の「腹切りやぐら」を取材した際に、併せて訪れたスポットである。
 腹切りやぐらに比べると少々知名度は落ちるのかもしれないのだが、なかなか雰囲気を感じさせるスポットだと認識していたので、前々より「チャンスがあれば是非」と思っていた現場であった。

■そんな訳で、実は取材を楽しみにしていた現場であったのだが、いざ現地入りしてみると、確かに昼間の明るい時間帯でさえ妙な雰囲気を感じる。しかも、それに加え「落石注意」という現実的な恐怖も待ち構えており、様々な意味で緊張させられた現場であったのが実に印象的であった。岩に打たれて流血は流石に恐怖である…。

 そんな状況に、上を見上げる事が非常に多くなった取材であったが、トンネル形状の壁面に、ここでの見どころがある。「やぐら」と呼ばれる鎌倉の墓の存在だ。要するに、真横にある横穴には、古来の人々が亡くなった際に(今ではなくなってしまったのかもしれないが)納骨された訳であり、そんなお墓を間近にすれば、さすがに涼しさを感じずにいられなかった。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■2002年に訪れた時の写真。
当時は徒歩での通行が可能になっていたが、現在は基本的にNGだ。


■先に「昼間の明るい時間帯でさえ妙な雰囲気を感じる」と書いたが、そんな現場は夜ともなれば、更なる怖さが待ち構えているのだろう。しかし、民家も近い上に落石の危険も付きまとうので、やはりその辺は遠慮すべきではなかろうかと個人的にはそう考えている。

 もっとも、現在ではこの地は2002年に訪れた時に比べると、更に堅固なバリケードにより立入りを禁じている。なので、何が何でも入ろうと思うならば、それを乗り越えねばならず、それはさすがに良心が痛む。実際に2013年に訪れた時には、その堅固なバリケードの存在を知らずに現地入りしてしまい、内部潜入はやむなく見送った。

 そんな訳で、この釈迦堂口入り通しへ、どうしても侵入したい場合には、完全なる自己責任においてお願いしたい。また、侵入した際の一切の責任を、当サイトでは負わないのを理解して頂きたい。もっともこれは、ここに限らず全ての現場においてなのだが…。

巡霊者:心霊スポット取材記:神奈川県【釈迦堂口切通し】現地写真

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■2002年当時は通行が可能であったのだが、実は落石の危険性から本来は立入禁止であった。なので落石等によるリスクは、当然ながら自己責任の上で、覚悟して通行したのを覚えている。
壁面には何やらくぼみが…

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■そのくぼみを覗いてみると、この様な感じ。
鎌倉でよく聞かれる「やぐら」である。
鎌倉における「やぐら」は、例えば城における櫓とは違い、墳墓の事をそう呼ぶのである。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■壁面に横穴を掘り、そこに供養塔等と共に納骨したものを「やぐら」と呼ぶ訳なのだが、このトンネル形状の上部を見てみると、上部にもかつてのやぐららしき横穴が幾つか確認できる。

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■左の写真の撮影位置から数歩下がって撮影。
「落石注意」と大々的に警告しており、弥が上にも緊張してしまう。
当時は緊張しつつも入れたのだが、時を経た2013年には…

心霊スポット:釈迦堂口切通し

■この写真で分かる通り、現在は完全に侵入を禁止している状況だ。
どうやら危険な状況は更にも増して…といった感じなのだろう。
妙な考えは起こさず、ここは遠目に眺めるに留まるのが吉だろう。


■以上が釈迦堂口切通しのレポートとなる。
結果として、最初の取材と11年後の姿を紹介する格好となったが、月日と共に心霊スポットの様相は変化していくものだと感じてしまう取材であった。
何と言うか、一度行ってしまったら「はい、おしまい!」ではなく、何度か訪れておくのも悪くはないと、改めて思うのであった。
しかし、それを全ての現場で行っていたら、それこそ莫大な時間を要するのは明らかであり難しい。

難しいのだけれども、少しずつでも頑張って行こう…。

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