【畑トンネル:その4】
■所在地:埼玉県飯能市 ■取材日:2001年4月21日 ■公開日:2001年5月某日
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■トンネルを抜け、そこからすぐに引き返しても良かったのだが「せっかくだからもう少し先を見てみよう」という事になり、その先を進んでみる事にした。
トンネルから先に延びた道路は、基本的に一車線の狭い道であった。さらに道が、ゆっくりと自然に帰化している感じで、道路の端から土に支配されつつあるので、更に狭くなっていた。廃道特有の雰囲気といって良いだろう。
また、道路の脇に目をやれば、木々に紛れて巨石が鎮座していたりもした。行く果てに転がり落ちてきそうで不安な気持ちにさせられなくもない。2001年当時の取材なので、今では転げ落ちてしまっているかも?いや、さすがにそんな事はないだろう…。
因みにだが、このトンネルを含めた道路が封鎖されたのは、1999年辺りであったそうだ。なので、この取材時の写真は、車が通らなくなって2年後のものという事になる。そう考えると、見様によっては「たった2年でこの状況」とも取れる。10年以上経過した現在では、廃道加減も更に…といった感じなのだろう。
■道幅も狭く緩やかに下っております。
湿り気味の枯葉を踏みしめながら歩くのでした。
■先に「封鎖されたのは1999年辺り」と書いた。私がサイトを始める1年前の事であり、そう考えるとそう古い話でもない。なので、この道が現役であった頃に、この道を通ってった人も多い事だろう。事実、掲示板やメールなどで「以前に車で走った時〜」といったコメントを過去に頂いた様な記憶がある。
実際に現役の道路を車で走っていた時の体験は貴重だ。私も、今では遊歩道化してしまった「緑山峠」における経験も、日常で活用していたからこその体験記であった。なので、畑トンネルにおける体験記も期待してしまうのだが、具体的なものは意外と少ない様な気がしている。もちろん人面犬の情報を除いての事だが。
その他の情報として、例えばトンネル内部にたたずむ老婆の霊や、トンネル先のカーブミラーに浮かぶ母子の霊といったものが存在している。ただし、今現在カーブミラーの肝心なミラー部分は無くなってしまっているそうなので、そういった具合で目撃するのは不可能となっている。また、上記の母子の霊がバックミラーに映るといった情報もあるのだが、これまた車で通行することが不可能な現在、それを目撃するためにはバックミラーを持参し、手に持って潜入する他ない。何とも滑稽な姿になってしまうのは間違いないし、そんな事をこの時の取材で試す事もなかった。
巡霊者:心霊スポット取材記:埼玉県【畑トンネル:その4】現地写真
■途中にはこの様な大きな岩がありました。
見るからに不安定な状態であり、いつかはこちらに落ちてきそうな気がします。
■その岩を横から見るとこの様な感じです。
既に斜めになっていたりします。
■更に下って行くと、この様に次第に道幅も広くなっていきます。
どうでも良いが、正面に見える山肌は「地滑り」を起こしております。
ザックリと亀裂が入ってますが、そんな事はどうでも良い話しですね!
■更に道を進んでみたのですが、特に何もないと判断し、この辺で引き返す事にしました。
だって…これ以上歩いても無駄足になりそうな予感がするんだもん!
■で、スタスタと歩きこの写真に見える奥のカーブを曲がれば、またトンネルが顔を出します。
こうやってマジマジと見ると、本当に山奥の森と言った感じですね。
夜中に来るのは…ちょっと勇気がいります。