心霊スポット:鞍掛峠 【鞍掛峠】
■所在地:栃木県宇都宮市新里町〜日光市猪倉 ■取材日:2004年5月13日 ■公開日:2014年6月某日


■2004年5月、梅雨も間近の曇り空のなか、栃木県の心霊スポット「鞍掛峠」に到着した。今はなき「異界への招待状」管理者のやっくん氏の案内による取材である。
 昨晩に飲んだ酒の後遺症(要するに二日酔い)もすっかり治まり、氏の運転する車中にて頻繁に「ちんちん峠」という言葉を氏から聞いたのが、やたらと印象に残っている。因みにちんちん峠とは、鞍掛峠の通称である。

■この「鞍掛峠」には「新里街道」が通り、1997年に完成した「鞍掛トンネル」が、峠を貫いている。このトンネルが完成する以前は、それなりに険しい峠道がメイン通りであった。この峠道は現在は遊歩道と化しており、車での潜入は不可能だ。しかし、この地における目的地が紛れもなくそこなので、訪れるには徒歩で行く他ないのである。
 などと大仰に書いたが、そこまでの距離は1km弱といった感じで、実のところ大した事はない。氏との会話もそこそこに、あっという間に目的地点に到着したという印象が強い。

 そこには然程大きくもない祠があるのだが、そこには「道祖神」が祀られている。道祖神とは「路傍の神」であり、路傍とは道端といった意味となる。要するに、神社に祀られることなく道端にたたずむ神様で、道の分岐点や集落との境などに祀られている事が多いそうだ。
 主に道端で人々を守る神であるのだが、そこで人々の“何”を守っているのか?何を守ってもらいたいから建てたのか?その経緯が石碑の立つ場所や形状に表れる。厄災の侵入防止が目的ならば村の外れ(要するに境)に建てられるだろうし、子孫繁栄等を祈れば、それを想像させる形状となる。ここの道祖神は、正にこの2つが当てはまると私は勝手に思っている。宇都宮市と日光市との境に位置しているし、また何よりその形状だ。先に通称「ちんちん峠」と書いたが、正にそれを連想させる形の石碑であり、それは連想を進めれば子孫繁栄の為に必要なものであるのは言うまでもない。
 要するに、ぶっちゃけて書かせて頂けば、男根形状の石碑が峠の道端に待ち構えているという訳である。

心霊スポット:鞍掛峠

■この取材での目的地である旧道沿いの道祖神。
この祠の中に、あのカタチをした道祖神が祀られている…。


■そんな強烈に個性的な石碑のある当地なのだが、さて霊的な情報もさぞかし…と思えば、実は一般的といえば一般的な情報となってしまう。

「交通事故による犠牲者の霊が出没」

といったものが主流であり、峠道においては付き物(憑き物?)的な情報である。要するに旧道化する以前の現役時代に起きた事故の犠牲者という事なのだろう。

 また、その他に自殺や他殺、はたまた死体遺棄現場といった情報もあるとかないとか。この辺は実に微妙な情報となってしまうのだが、噂は様々なものが追加され、少しずつ大きくなる典型的な例となっている様な気もする。どちらにしても噂が本当ならば、道祖神の力をもってしても、この様な悲しい事故等が起きているという事になってしまい、何とも悲しい気分にさせられてしまう。

 それ以上に悲しく感じたのは「不法投棄」の多さだろうか。この辺は心霊系サイトで書く内容ではないので控えておくが、ここまで持ってくる手間とゴミ収集所へ持っていく手間との違いって…なんてつい考えてしまう。道祖神もさぞお嘆きだろう…。

 なお、先に鞍掛トンネルに触れたが、そこにも多少なりとも霊の噂があるそうだ。しかし、今回の取材においては、そのトンネル取材は行ってはいない。残念に思われてしまうかもしれないが、現在では「Google Map」の「ストリートビュー」というスグレモノの存在があるので、それを参照して頂くとしよう。

■鞍掛トンネル(宇都宮側から)By Google Map ストリートビュー

巡霊者:心霊スポット取材記:栃木県【鞍掛峠】現地写真

心霊スポット:鞍掛峠

■地境であるのが分かり易い写真かな?
撮影当時は今市市であったが、現在は日光市である。

心霊スポット:鞍掛峠

■これが例の道祖神の祀られた祠だ。
少々見づらいかもしれないが、中の石碑はモロにアレである。

心霊スポット:鞍掛峠

■周辺はゲートが下された枝道があった。
その先は林道なのだろうが、何より様々な不法投棄物が見られ、何とも言えない気分にさせられた。
現在はどうなっているか不明だが、改善されていて欲しい部分である。

心霊スポット:鞍掛峠

■大きな石碑と、その横にはレトロ調なテレビが不法投棄され…といった構図の写真だ。
同じくレトロなスピーカーも併せて捨てており、何ともご丁寧な事である。

心霊スポット:鞍掛峠:栗谷沢ダム

■この鞍掛峠の付近には「栗谷沢ダム」という小さな人造湖がある。
実は某情報誌で取り上げられた経緯もある心霊スポットなのだが、知名度は決して高くはない。
この栗谷沢ダムについても別ページにて取り上げてみようと思う。


■以上が鞍掛峠における2004年のレポートとなる。
 特に怖い体験をしたといった事はなかったが、何より「道祖神」の存在と通称の「ちんちん峠」というインパクトあるワード、そして不法投棄が印象深い取材であった。10年の月日を経た今でも、それらを克明に記憶しており、様々な意味で思い出深い取材であった…。

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