心霊スポット:畑トンネル 【畑トンネル:その2】
■所在地:埼玉県飯能市 ■取材日:2001年4月21日 ■公開日:2001年5月某日


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■畑トンネルを目前に、いよいよ内部へ潜入する…といった状況だろうか。しかしこのトンネルの長さはそれ程でもなく、せいぜい100mといった程度の長さしかない。反対側の坑口も見えるので、昼間であれば閉鎖感も然程でもない。特筆すべき緊張感はなかったのは正直に書いておこう。

■畑トンネルはレンガを積み上げた、いわゆる「煉瓦巻」の構造のトンネルである。煉瓦巻で造られたトンネルとしては、埼玉県で初であるそうだ。開通したのは明治43年(1910年)3月という、歴史あるトンネルであるのは言うまでもない。

 そんな古いトンネルなのだから、やはりそれなりの雰囲気があったのも確かだ。シミは無秩序に随所に見られ、また水もその個所箇所から滴り落ちるといった感じで、不気味に感じ取れなくもない。その辺は、以前に書いたレポートにも書き記していたのだから、印象として残っていたのだろう。

 いざ内部に入ってみると、空気が淀んでいた様に感じたのを覚えている。何とも籠っていてホコリっぽい嫌な感じだ。その辺は写真にも表れている様で、フラッシュに感光した多くのホコリが、いわゆる「オーブ」化してしまっており、幅広い意味で冷や汗モノの写真となってしまっている。さすがに現在では、この写真を目くじらをたてて「オーブだ!」と張り切ってしまう様なコメントは無くなったが、それにしても一時のあの“ブーム”の時は、責め立てるかのようなメールでのご指摘に、胃が痛くなる思いであった。(かくいう私も騒いでいた時期はあったのだが)

心霊スポット:畑トンネル

■畑トンネルの入口に立ち撮影。
このシミ加減は貫禄あります。
滴り落ちる水分も良い演出ですね。


■そんなこんなで内部の中央まで足を踏み入れると、そのホコリ加減も更に増すといった感じであった。トンネル特有の不快さだといえるだろうか。また中央付近になると、外の湿り加減とは正反対に、足元も乾ききっている。歩く時の感覚も外とは真逆の不快さを感じた様に記憶する。このトンネルには、いわゆる側溝が設けられている。その為、ある程度の染み出た水ならば捌けてしまう様になっている。その結果、足元は乾ききっている訳である。

 そんな乾燥したトンネルも、大した長さでもないので、ある程度進めば反対側まで辿り着いてしまう。

「そろそろ出口だな…」

なんて思い始めた頃、その出口付近に不法投棄されたゴミが確認できた。非常に宜しくない行為である。わざわざここまで捨てにくる労力と、手続きを取るなりして処分する労力とを比較して、果たしてどちらが楽なのだろうか?まぁ不法投棄の方が楽なのだから、こうした行為が一向に減らないのだろうが、にしてもすぐ近くに「クリーンセンター」というゴミ集積施設が存在しているだけに、何とも複雑な気持ちにさせられてしまう。

 そんな不法投棄はさておき、その先の坑口に目を送ると、路面の中央付近に不自然に樹木が生えているのが目に入った。

「何でそんな所に木が生えてんだろう?」

具体的には記憶していないが、その様な事を思わず口走ってしまう程に不自然に感じた光景であった。

巡霊者:心霊スポット取材記:埼玉県【畑トンネル:その2】現地写真

心霊スポット:畑トンネル

■いよいよ中に入りました!
レンガの大部分は変色しており、白かったり黒かったりと、シミの1つ1つが何かの形を形成していそうで怖いです。

心霊スポット:畑トンネル

■トンネル上部を撮影してみました。
細かいレンガが重なり合っております。
結構小さ目なレンガでした。

心霊スポット:畑トンネル

■ちょっと写り過ぎ!「妙」です。

トンネルの中腹辺りでしょうか?
トンネル自体の長さはそれ程でもなく、入ってしまえば出口までは、それこそ「あっという間」であります。

心霊スポット:畑トンネル

■あっという間に出てしまってはつまらないので、写真を撮りながらゆっくりと進む。
もう出口は目の前です。
外壁のシミは相変わらずの不気味さです。
トンネル上部の発光体はナニ???(汗)

ありゃ?出口からの道が狭まっている気が…。

心霊スポット:畑トンネル

■狭まっている気がしたのではなく
本当に狭まっていたのらしい。
道路中央やや右よりに忽然と生えた木。
果たしてトンネルの向こうは道路なのか?

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